映画と写真のブログ
映画と写真に関する雑記
[28] [27] [26] [25] [24] [23] [22] [21] [20] [19] [18]
映画評:恋愛睡眠のすすめ
ステファンは、父親の死を切っ掛けに、パリに戻ってきた。
母の紹介で、ラトレイユ社にデザインの仕事に就く。
ステファンは、現実の何もかもが気に入らない。
同じ頃、アパートの隣部屋に、若い女性が引っ越してくる。ステファニーだ。
間もなくステファンは、ステファニーに恋心を抱くようになる。
しかし内気なステファンは、なかなか恋心を打ち明けられない。
ステファニーも空想的なところがあり、ステファンと意気投合する。
ルックスは……
うまくいかない現実の不満を、ステファンは、夢の中でぶちまける。
仕事を認めてくれない社長を“炒め物”にしたり、
現実世界で口にできない、彼女の気持ちを告白したり。
ステファンの夢は、次第に膨れ上がり、現実と混同していく。
現実世界の不満を、夢の中でぶちまけるステファン。
ステファンの思い描く夢は“幻想的”とは程遠い。
あまりにも未完成で、子供のお遊戯のようだ。
夢の中が子供じみているように、ステファン自身、子供だった。
人間関係がうまくいかない。仕事も簡単に投げ出してしまう。
なに一つうまくいかず、なに一つ成し遂げられないのだ。
制御不能の夢。
ユングは、浮遊の夢を「性」の象徴としてるが。
夢は、必ずしも、本人の自由になるものではない。
快い夢がある一方で、不愉快な悪夢もある。
夢とは現実の縮図であり、本人の主観によって再構築された、一つの世界だ。
思い通りに制御しようとしても、夢の奔放さは、決して抑えられない。
ステファンは、ステファニーを自分の夢世界に取り込んでしまう。
ステファンは、自分の夢に、何でも取り入れようとしていた。
夢は、やがて主体意思を持ち始め、ステファニーを得ようとする。
ステファニーも、ステファンの夢の中に、潜り込んでいく。
映画は、夢と現実の境界線を、どこまでも曖昧にしていく。
馬のぬいぐるみは、夢と現実の境界線を象徴。
「ブレード・ランナー」でも似たような描かれ方をした。
映画と夢は似ている。映画は、夢のイメージと現実を繋ぎ合わせた姿を、現出させる。
ただし映画は、徹底的に制御され、社会性が意識されている。
『恋愛睡眠のすすめ』では、意識的に“無秩序”の状態が演出されている。
しかし、渾沌とした夢世界に恐ろしげなものはない。子供のおもちゃ箱のように、温かみに溢れている。
『恋愛睡眠のすすめ』は、映画のある実体を描いた作品だ。
作品データ
監督 ミシェル・ゴンドリー
音楽 ジャン=ミシェル・ベルナール
出演 ガエル・ガルシア・ベルナル シャルロット・ゲンズブール
ミュウ=ミュウ アラン・シャバ
エマ・ドゥ・コーヌ ピエール・ヴァネック
1月記事一覧
この記事にコメントする
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
恋愛睡眠のすすめ/ガエル・ガルシア・ベルナル
恋愛睡眠のすすめ
映画『恋愛睡眠のすすめ』
『恋愛睡眠のすすめ』
恋愛睡眠のすすめ
【映画】恋愛睡眠のすすめ…人の夢の話を延々と聞かせられる罠?
The Science Of Sleep 「恋愛睡眠のすすめ」
「恋愛睡眠のすすめ」
恋愛睡眠のすすめ
恋愛睡眠のすすめ
「恋愛睡眠のすすめ」
ブログの解説
管理責任者:ゴブニュ
アマゾンのサイトに飛びます。
外国映画 最新DVD
日本映画 最新DVD
アニメ 最新DVD
アマゾン〈シャッフル〉ショップ
カレンダー
| 01 | 2010/02 | 03 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 |
ブログ内検索
カテゴリ
お探し記事は【記事一覧 索引】が便利です。
最新記事
最新コメント
最新トラックバック

